Kerbal Space Program:指定地点真上の静止軌道に衛星を投入する
Kerbal Space Programで、指定地点真上の静止軌道に衛星を投入する契約のやり方。
「指定地点」の詳細な情報(経度とか)が判らないので、目分量でやるしかないと思う。
まず、カービンの静止軌道は、高度2 863.334 kmの円軌道。ここの条件を満たすのは別に難しくない。
よくわからないのが、指定地点の真上に投入するやり方。
高度100kmのパーキング軌道から、遠点を静止軌道高度まで上げるマニューバは作れても、そのマニューバをどこで実行すればいいかがわからない。マニューバ実行後、衛星が静止軌道高度まで達する間にカービンが自転するから、静止軌道高度に達したときに、指定地点がどこまで移動しているかを予測する必要がある。
予測のためには、カービンの自転周期と、高度100kmの軌道から静止軌道高度までかかる時間が必要になる。
カービンの自転周期は360分。高度100kmの軌道から静止軌道高度までかかる時間は82分である。
高度100kmの軌道から静止軌道高度までかかる時間は、いったん静止軌道高度までのマニューバを実行して、遠点までの時間を見ることでわかった。
この2つの情報が判れば、どこでマニューバを実行すればいいのかが算出できる。
まず、静止軌道高度に達する82分の間に、どのくらいカービンが自転するかは、82分 / 360分 × 360°で、82°になる。まぁぶっちゃけ360で割って360を掛けてるんだから、いちいち計算しなくても、1分で1°回転するってのは自明だけど。
82分の間に82°指定地点が移動するのだから、指定地点と軌道に投入する衛星のなす角度が98°(180° - 82°)の時にマニューバを実行すればいいことがわかる。ただ、その角度の情報が画面のどこかにでてるわけではないので、ここは見た目でマニューバ実行位置を決めるしかない。
カービン上の、赤いパラボラアンテナのマークが指定地点。だいたいこのくらいの位置関係でマニューバを実行する。
マニューバの実行位置が目分量だから、静止軌道に乗せた後に微調整が必要になるかと思ったけど、一発で成功した。
ラジアルイン側を向くと、姿勢指示器の中央に赤い指定地点を示す赤いアンテナマークが表示されるので、指定地点の真上にいることがわかる。
これ、他の宇宙機とかローバーをターゲットにしているときは、ターゲットとの位相角が判るから、指定地点に指標となる何かを送り込んでおけば、より精密に制御できると思う。