俺のSandy Bridgeが死んだと思ったら死んでなかった
もうすぐ10年になる俺のSandy Bridge機、半年前くらいから、電源が入りにくい状況が続いていた。電源ボタンを押しても、数秒ファンが回るのだが、すぐに落ちてしまう。何回か試すと何事もなかったかのように起動し、その後は特に問題なく使うことができていた。
電源がそろそろ限界なのかな?と思っていたけど、起動後、負荷をかけるような操作を行っても落ちてしまうようなことはなかった。電源が冷えているときに、起動に必要な電圧/電流を供給できていないのかな?結果として、その推測は間違っていた。
そろそろちゃんと調べたほうがいいよなー、と思いながら、そのままにしていた。いきなり突然死する可能性もあるので、ファイルのバックアップだけは行った。
ある日、電源ボタンを何度押しても、全く起動しなくなった。状況は同じで、電源ボタンを押すと、数秒ファンが回って落ちる。何回やっても落ちる。しょうがないので、ちゃんと調べることにした。
PCケースを開けるのは何年ぶりくらいなんだろう。あちこちホコリまみれで、うんざりしながらケースを開ける。まず電源を交換して起動するかチェックしたいのだが、PCケースがキューブ型のものであるため、3.5インチシャドウベイを取り外さないとATX12Vコネクタが抜けない。3.5インチシャドウベイを取り外すには、SATAケーブルを抜く必要がある。面倒なので、グラボやケースファンもすべて外してしまう。
電源を見たら、剛力短プラグインの500Wだった。これ、10年前からずっと使っているやつじゃなくて、何年前かわからないけど途中で交換したやつだな。新しい電源を取り付けて、再度起動を試みる。起動せず。もともとついていた電源が思ったより新しいものであることに気がついた時点で、薄々電源の問題ではないような気がしていた。
次にメモリの故障を疑ってみる。4スロット全てに刺さっているメモリをすべて抜いて、1枚づつ、いろいろなスロットに刺して起動を試みるが、事象は改善しない。
そうすると、マザーボードが壊れているんですかね。そうだとしたらTHE END。LGA1155のマザーボードって今も新品が手に入るのかな?あるのか。
ただ、マザーボードを交換してまでSandy Bridgeを延命させたいか、っていうとそうでもない。まぁ確率は低いと思うけど、CPUが壊れていたら、マザーボードを交換してもどっちにしろダメなわけだし。
なんとなく腑に落ちない部分もある。マザーボードが不調であったなら、起動後の利用中にも落ちたりする現象があってもおかしくないけど、そんなことはなかった。起動は手こずっても、起動してしまえばあとは快調だった。
うーん。バラバラのPCを眺めながら、ふと思いついて、電源ボタンからのケーブルをマザーボードから外し、ピンをドライバーの先でショートさせてみると、あっさり起動した。なるほど、電源ボタンが物理的に壊れていて、押し込んだら戻らない状態になっていたのか。原因がわかると、これまでの事象にも納得がいく。とりあえず、リセットボタンを電源ボタンの代わりとすることにして、PCケースを閉じた。