コンゴの旅の全ての記録はそのうちアホみたいに書くつもりだけど、コンゴ川の船旅のことだけは今書いておこうと思う。キサンガニからキンシャサまでの1760キロ、どこまでも続く熱帯雨林を行く船の旅。船には食堂、バー、ダンスホール、病院、警察まであるという正に「移動する町」、、のはずなのだけど、オナトラ号は10月から運航するとかで、おれはその船を見ることすらできなかった。そもそも「オナトラ」は船会社の名前で、オナトラ港から出る船はみんなオナトラとコンゴ人は呼ぶので、結局何がオナトラ号で、そもそもそんな船が存在するのかどうかも未だによくわからない。オナトラ号はなかったけれど、船は他にも多く運航していた。おれが乗ったのはニャウェラ号という船だった。「鋼鉄のイカダ」だの、「鉄板船」だの、かつてコンゴを訪れた旅行者は、これ...コンゴ川下り